『——もっと激しく求めてみせろ』
少し大人なあなたへ送る、胸を蕩かす焔の歌。
「SolidS」誕生。

ツキノ芸能プロダクションに所属し、楽曲提供者として働く志季は、かつてアイドルとしてデビューし、挫折した過去がある青年だった。依頼に合わせて、様々な楽曲を作る日々は、安定こそしていたものの、彼の中には言いようのない閉塞感が募っていく。自分はこのままでいいのか。このまま時を重ねていくのか。そんなある日、彼は社長から最高のユニットを作ってみろ、と命じられる。
メンバー探しをはじめた志季の前に現れた新しい仲間たち、メジャーデビューを経て「SolidS」は最高の音楽を求めて進む。

『——君に捧げる、ひとしずく』
それは祈りと願いの唄。

かつてSolidSのリーダー兼プロデューサーである篁志季が所属していたこともある国民的アイドルユニットのメンバーであった和泉柊羽はユニットの無期限活動休止を受けて、自らの今後を考える日々だった。そんな彼を心配する、友人の堀宮英知。恵まれない環境から飛び出した久我壱星と久我壱流。
4人が出会うとき、新たな物語が始まるのだった――。